不動産会社はどう選ぶ?大手と中小それぞれのメリット・デメリットを解説
家の売却を考える際に、
「どこの不動産会社にお願いすればいいのだろう」
「CMでよく見るあの大手さんが良いのかな」
「地元で長年経営している不動産会社の方が良いのかな」
こんなことをお考えの方が多いようです。
実際、不動産売却には多くの知識や販売網を必要とするので、売却の成否は依頼した不動産屋さんの力量で決まると言っても過言ではありません。
そこで本記事では、不動産会社における大手・中小の違いや、見落としてはいけない注意点などを簡潔に解説します。
目次
- ○ まず始めに3つのポイントを確認
- ・免許番号や行政処分歴
- ・専門業や得意分野
- ・物件エリアでの活動歴
- ○ 大手と中小はどちらが良いの?
- ○ 大手不動産会社を選ぶメリット・デメリット
- ・安心して取引できる
- ・営業マンのレベルが高い
- ・仲介手数料が値引きしにくい
- ○ 地域密着中小不動産会社のメリット・デメリット
- ・地域独自のネットワークや販売網がある
- ・地域相場に精通している
- ・当たりはずれがある
- ○ さいごに
まず始めに3つのポイントを確認
このセクションでは、不動産会社を選ぶにあたって、始めに抑えておくべきポイントを3つにまとめました。
免許番号や行政処分歴
不動産の売買を仲介するには、宅地建物取引業の免許が必要です。免許があって当然とお考えになるでしょうが、中には稀に無免許で活動している不動産会社も存在します。
ホームページなどにも免許番号の記載があるか確認することを推奨します。
また、行政処分歴も念のために確認しておくと良いでしょう。
ご自身の大切な不動産を、悪徳業者に扱わせるわけにはいきません。
業務停止や免許取り消しなどの行政処分を受けてもひっそりと活動を続けている会社もあります。
下記のサイト等を活用してチェックしておきましょう。
出典:国土交通省ネガティブ情報等検索システム(国土交通省)
専門業や得意分野
不動産会社の探すとき、それぞれの会社の専門業や得意分野の確認も怠ってはいけません。
賃貸業や不動産管理を主な事業としている会社だと、売却の知識やノウハウに欠けるでしょう。
ホームページなどをしっかりと確認し、「不動産売却」というキーワードで打ち出している会社をまずはピックアップしていきましょう。
物件エリアでの活動歴
やはり、物件が位置するエリアの情報に詳しく、ネットワークを持ち合わせているかが非常に重要となります。
そのエリアで開業して間もない会社かどうかもそうですが、代表が当該エリアの出身者であったり、エリアでの取引実績が豊富であれば選んでも良い会社だと考えられます。
大手と中小はどちらが良いの?
不動産会社は大きく大手と中小に分かれますが、どちらを選べばいいのでしょうか。
「大手の方がなんとなく安心感がある」
「地域密着の方が熱心に売却活動をしてくれそう」
このように感じられる方々も多いでしょうが、
それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、ご自身に合った選択をする必要があります。
大手不動産会社を選ぶメリット・デメリット
大手不動産会社のメリット・デメリットを3つにまとめますので、良ければご参考にしてください。
安心して取引できる
やはり大手不動産会社の場合、先述した行政処分などもないことがほとんどであり、買主側からの信頼も得やすいので無難に売却できる。
営業マンのレベルが高い
大手の場合従業員の教育にも力を入れているので、担当についてくれる営業マンの力量にも期待できるでしょう。担当者がどの程度真剣に向き合って動いてくれるかは重要なので、メリットと考えてもいいでしょう。
仲介手数料が値引きしにくい
仲介手数料は、上限が決まっているだけであり、本来値引きは可能です。
売却となると額によっては、この手数料負担が大きいです。
大手の場合はお客様にも選ばれやすいため強気な姿勢であることが多く、値引きは期待できません。
地域密着中小不動産会社のメリット・デメリット
街中で見かける地域密着型の不動産会社にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
地域独自のネットワークや販売網がある
中古住宅市場では、買い手が同じ市町村や近隣の方である場合が多く、以外にも売買取引が行われる範囲は狭いのです。
そのため、長年地域密着で営業している不動産屋さんは、こうした潜在顧客を既に抱えていることもあります。
「今度○○のような物件があったら紹介して」
といった具合に、あらかじめ地元の不動産会社に伝えている人も一定数はいるので、この点は強力なメリットだと言えるでしょう。
地域相場に精通している
同じ市町村内だとしても、地域相場には微妙な違いもありますが、大手不動産会社よりも、地元に根付く不動産会社の方が適切に把握している場合が多いです。
大手でも当然平均的な相場などは把握していますが、地元の中小不動産会社のほうが、より個別具体の取引情報を持っているので、下手に損をする可能性は低くなると考えられます。
当たりはずれがある
地方では人材不足なこともあり、大手と違い営業マンなどの人員を選りすぐっているケースは少ないでしょう。
そのため、担当者の実力や会社としての向き合い方にばらつきはあり、語弊を恐れずに言えば、当たりはずれは存在します。
いくつかの不動産会社に直接相談を持ち掛け、ご自身の目でしっかりと確認することを推奨します。
さいごに
後悔しない不動産売却を実現するためには、自分にとって最適な不動産会社を選ぶことが重要です。
大手や中小それぞれのメリット・デメリットはありますが、
自分の物件の特性や、どのようなスケジュールで進めたいのか、いくらで売りたいのか、など様々な点を考慮して、相見積もりを経て選ぶことをおすすめします。
生津 博道(イキツ ヒロミチ)
福岡県福岡市を中心に、不動産売買事業を行っております。
エリアに精通していることはもちろん、
豊富な知識でお客様にしっかりとご納得いただけるよう努めて参ります。
・宅地建物取引士
・相続診断士
宅建免許番号 福岡県知事(1)第20483号
所属団体 社団法人全国宅地建物取引業保証協会