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実際に住みながら家の売却はできる?居住中の不動産を売却するコツとは

住居の売却は所有者のライフスタイルや状況によってさまざまな形をとります。

「家を売りたいけどいつ売れるかわからないから、住み続けながら売却したい」
「新居のローンが前住居のローン完済が条件になっていて先に住み替えができないので住みながら売りたい」
「空き家にしても管理が難しいのでぎりぎりまで住みつつ売りたい」

上記はいずれも居住しながら売却したい方々のお声です。
住みながらだと内覧時はどうするの?家具も違うし購入希望者のイメージを損なうのでは?

などの疑問をお持ちの方も多いのですが、果たして現在の住居に住みながら売却することはできるのでしょうか。
この記事では住みながら売却するメリットやコツまで解説します。

目次

居住しながらの物件売却は可能

結論、住みながらの売却は可能です。
しかし、大前提として売却代金、もしくは自己資金を合わせてローンが完済できることが条件となります。

また、以下の2点については十分に留意しましょう。
まず、自宅売却と新居購入のタイミングです。
新居購入の際に新たな住宅ローンを利用する際、前の住宅ローンの完済が条件として付されている場合もあります。

新規の住宅ローン申し込み日より前に売却の決済が行われれば問題ないですが、そこが後ろ倒しになると新居購入が遅れて一時的に住居がない状態に陥る可能性もあります。

また、現に居住しているわけなので、空き家状態よりは売れ辛いことも理解しておきましょう。居住中特有の生活感や生活臭がきになったり、家具や荷物などがあることで部屋が狭く見えたり、インテリアコーディネートなどが購入希望者の趣味と大きく違ってしまえば、物件自体に問題はなくとも暮らしが想像できないがゆえに購入まで行きつかないことも考えられます。

多少の生活感があることは購入希望者も承知の上かもしれませんが、
最低限の整理整頓や掃除、手入れは日々行っておきましょう。

住みながら家を売るメリット

実際に住んでいる家を売りに出す場合、空き家と比べて不利なことばかりではありません。

ここでは、住みながら売却するメリットを3つに分けてご紹介します。

生活のイメージを伝えやすい

上述した生活感はいわば諸刃の剣です。
居住中物件を内覧する場合、人によっては自らの暮らしのイメージが損なわれます。
しかし、家具などがあることで家事導線の確認ができたり、ベッドの大きさに基づく家族との部屋割りを想定したりと、など空き家よりも遥かに生活イメージが湧くと言う方もいらっしゃいます。

最低限のクリーニングや整理整頓は当然ですが、ここで重要になるのはいくつかのターゲット層を想定しておくことです。

ご夫婦2人で住む場合やお子様2人も含めた4人暮らしの場合、親御さんの介護を想定している場合などです。

それぞれの場合で部屋はどのように使用するのがいいのか、家具位置や仮にリフォームするとした場合の提案などができれば内覧成功の可能性は飛躍的に高まります。

資金面で計画性を持てる

住みながら売る、ということは売れるまでは住む、ということです。
売れるか売れないかもわからない状態で新居の資金を用意するのは容易いことではありません。

自宅が想定している金額で売却でき次第ローン返済に充て、残った自己資金を頭金に新居用の新たなローンを借りるという一連の見通しが立てやすい点は大きなメリットだと考えられます。

引っ越し費用や新たな家具の費用も見落とさないよう、資金計画をしっかりと立てましょう。

住宅の劣化が防げる

住宅は基本的に木材も多く使われているため、換気などが行われなければ湿気が溜まったりカビが生えたりすることで劣化していきます。

新居や仮住まいに住み替えて、現住居を空き家状態にして売却活動をすることは、このリスクを負うこととなります。

住みながらであればカビや錆、設備の不具合などを逐一手入れし、修理することも可能であるため、不動産という商品を常に良い状態で保つことができるはずです。

売りに出す以上は人様に購入して頂く商品であるという意識の下、日常的にしっかりと管理しましょう。

住みながら売却を成功させるコツ

ここでは、居住中の物件を売る際に注意すべきポイントについて触れていきます。

家の中は綺麗に保っておく

重複しますが、住居はとにかく綺麗に保ちましょう。
内覧希望者は少なからず物件に興味を持ってくれている顕在化した顧客層です。

特に注意したいのが水回り臭いです。
排水溝や洗面台に毛が落ちていたり、水垢が残っている状態では当然印象は悪くなります。
急な内覧希望が入り、大掃除ができなくとも水周りだけは清潔感を保つようにしましょう。

また、臭いもタバコやペット、ごみなどの臭いはしっかりと対処しておきましょう。
表面的な汚れよりも悪臭は不快感を与えやすいので第三者に確認してもらうのも良いでしょう。

住民目線で住居の魅力を伝える

住んだからこそわかる住宅の魅力を伝えるようにしましょう。
都度伝えていると抜け漏れが出るので、紙面にまとめておくことを推奨します。

日常使いできるお店や施設などの周辺環境から、日当たりや室内導線、デザインなど多岐にわたるかと思います。
ご自身が購入時に気に入ったポイントなどもしっかりと伝えてあげましょう。

新居探しも同時に行う

居住中物件を売却した後の住まいも常に探しておきましょう。
短期間賃貸の仮住まいにするのか、購入するにしても引き渡し日を数日以内に調整できれば一度の引っ越しで住み替えが完了します。

売却ばかりに目を向けず、新居探しも同時進行で行う事が重要です。

居住しながらのリースバックによる売却も検討しよう

どうしても現住居に住み続けたい、売った後にも住み続けたい方は、
リースバックを検討してみてはいかがでしょうか。

リースバックとは、所有不動産を不動産会社に売却して売買代金を受け取ったのち、賃貸借契約を結んで家賃を払うことで売却した不動産に住み続けられる仕組みの事です。

住み慣れた家から移りたくない年配の方々は、近年利用者も増えてきています。
一括でまとまったお金が手元に残りつつも変わらず同じ家に住める点に魅力を感じる方はぜひ検討してみましょう。

記事を監修した人


生津 博道(イキツ ヒロミチ)

福岡県福岡市を中心に、不動産売買事業を行っております。
エリアに精通していることはもちろん、
豊富な知識でお客様にしっかりとご納得いただけるよう努めて参ります。


・宅地建物取引士
・相続診断士

宅建免許番号 福岡県知事(1)第20483号
所属団体 社団法人全国宅地建物取引業保証協会


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